1.カードには向きがある
タロットカードには向き(上下)があります。トランプは上下ひっくり返っても同じ絵柄になるように書かれていますが、タロットは必ず「正位置」とひっくり返った「逆位置」の2つの状態があり、その絵柄の解釈も違ってくるのが一般的です。占い師さんによっては逆位置を採用していない方もいます。
2.逆になるとどうなる?
逆(逆さま)になると、どんな意味(解釈)になるのかは、カードによって異なりますが、基本的には「正位置」の状況ができなくなる状態になります。具体的なカードで考えてみたほうがわかりやすいと思いますので、「ワンドの3」を例にして説明してみましょう。
ワンドの3はこんな絵柄のカードです。どんな状況が描かれているかと言うと、山の上で1人の人が港を見ています。この人は商人で、自分の船が港に戻ってくるのを待っています。おそらく積荷は買い付けた商品が載っており、早く港に来ないか期待して待っている状況です。
これが逆さまになるとどうなるかというと、港に船が来るのを期待して待っているんだけど船が来ない状況です。まちぼうけを食らっている状況ですね。残念ですがこの人はビジネスチャンスを逃してしまいます。
例えばこれをキーワードで覚えようとすると、逆位置は、待ちぼうけ、ビジネスチャンスを逃す、見通しが立たないなどとなりますが、これをキーワードだけで覚えてしまうと、この人はあまり期待していなかったかのように思われてしまいますよね。
逆位置は「期待していたのにもかかわらず期待通りにならなかった」のです。すごく期待していたのです、船が来るのを。でも来なかった…来るのが遅れたのです。キーワードで覚えてしまうと、特に逆位置の場合にこのような間違った状況で覚えてしまいがちです。
ですので、絵柄の状況=何が書かれているのかを理解することが重要になるのです。
3.逆位置は意味が反対になるとは限らない
逆位置は 決して意味が逆になるわけではありません。中には正位置の状況をやりすぎてしまい、正位置の絵柄ができなくなるケースもあります。繰り返しになりますが、逆位置は「正位置」の状況ができなくなると考えてください。