教皇は法王とも呼ばれていますが、2019年から日本は公式にローマ法王をローマ教皇と呼ぶことにしました。なのでこの講座では「教皇」と呼びます。教皇はキリスト教の宣教師や牧師に当たります。人に正しい教えを伝えると言う意味で、身近な人で言えば先生や講師と考えればわかりやすいかと思います。ナビゲーターでもあります。
そして、ここに描かれている人物は3人いますよね。この中のどれかがあなたです。つまり、先生側の立場か、逆に生徒側の立場のどちらかということです。近未来や結果にこのカードが出ると、あなたは、近未来か最終結果として「この人物のようになっている」ということになります。
1.どんな状況?
これは先生が教室で授業をしている光景、というのが一番わかり易いかと思います。先生は教壇に登って何かを教えています。生徒も真面目に先生の話を聞いています。先生は生徒から信頼されています。こいつの言うこと信じらんねえ!という状況ではないです。この「先生」にあたる人物がお医者さんや弁護士さんやライブのアーティストだったりするかもしれません。そういえばライブをミサと言っていたアーティストがいましたね。
ホロがイメージできる人物は、ごくせんのヤンクミです。
日常あるあるシチュエーション
¶あなたが先生、医者など教皇側の人物の場合
- 先生や講師として、授業・講義・レッスン・セミナーなど生徒に教えている
- お医者さんが患者に病状や治療方針を説明している
- お父さんが子供にマナーやルールを教えている
- 演者がライブでパフォーマンスしている
- はとバスのガイドをしている、コンダクター、ナビゲーター
¶あなたが生徒側の人物の場合
- 授業・講義・レッスン・セミナーなどを受けている
- お医者さんから病状や治療方針を聞いている
- 社会や学校、会社のルールやマナーを守って行動している
- お父さんから常識的なことを教わっている
- ツアーガイドの説明を聞いている
- カーナビに行き先を案内してもらっている
- 信頼できる人に相談している、占い師に占ってもらっている
などなど、あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。
2.逆位置はどうなる?
逆になると、先生と生徒の間に信頼関係がない状態となります。そうなるパターンは大きく2つあります。
1つは、先生は正しいことを言っているのに、生徒側が聞いてくれないケース。 つまりあなたが先生の言うことを聞かない生徒、先生を信用していない生徒になっている状況です。
もう1つは、先生に当たる人物が正しいことを教えてくれなかったり、相談したのに無視する、何もしてくれないケースや自分の考えを押し付けてくるケースです。 この場合先生は詐欺師っぽい人物なのですが、口がうまいのであなたが先生の言うことを鵜呑みにしてしまっている状況です。
¶あなたが先生、医者など教皇側の人物の場合
- 正しいことを教えない、間違えて教えている。
- 嘘をついたりごまかしたりする、本当のことを言わない
- 相談に来た人の困り事を聞かない、無視する
- 説教したり洗脳しようとしている
- ちゃんと正しいことを言っているのに生徒が聞いてくれない。相手に意図が伝わらない。
¶あなたが生徒側の人物の場合
- 先生の話を聞かない、言うことを聞かない、ルールを守らない
- 先生を信用していない、ほんとかな?と疑っている
- 先生に間違ったことを教えられる、教えられたことが役に立たない(例えば時代遅れの考え方やしきたり)
- せっかく相談したのに無視される、何もしてくれない。
- 標識や案内板が間違っていて違うところに行ってしまう
などなど、 あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。
3.アドバイス
アドバイスとして出た時の読み方は、このカードの人物のようになりなさいというアドバイスになります。先生として尊敬される言動をしましょう、生徒として先生の言うことをよく聞きましょうとカードは伝えています。
正位置なら、相手(先生)の言うことをちゃんと聞きましょう、信頼しましょう、尊敬しましょう、専門家に相談しましょう、アドバイスを貰いましょう、社会のルールをきちんと守ってね!などになります。
逆位置なら、先生は当てにならないので、信用するな!別の人に相談しなさいということです。または、教えられたことが間違っていたり、形式にとらわれず別の発想で対応したほうが良いのかもしれません。お医者さんで言うならセカンドオピニオン的発想です。
教皇はもっともらしいことを言います。逆に出たら、その人の言うことが本当かな?と疑ってみる必要がありそうです。