吊るされた男は足を縛られて吊るされています。そして、ここに描かれている人物、これはあなたです。近未来や結果にこのカードが出ると、あなたは、近未来か最終結果として「この人物のようになっている」ということになります。とはいえ足を縛られて吊るされることはないでしょう(笑)
1.どんな状況?
カードには木に足を縛られて逆さ吊りになっている人物が描かれています。日常では、このように足を縛られて逆さになることは、出初式かSMプレイでもしない限りありえない状況です。辛そうなのですが、この人(あなた)はただ黙って手を後ろに回して吊るされています。暴れている様子もありません。受け身の状況です。もしかしたら自分で足を縛って逆さになっているのかも知れませんね。少しイメージを広げると、何らかの足かせがあって自由にはならないけど、まあ仕方ないなと思っているので、逆らったりしない状況です。今の状況を変えるために行動に移すことはありません。
日常あるあるシチュエーション
- 今の仕事、不満はあるけど転職するほどじゃない。多少の不満は我慢しようと思っている。
- 子育てで毎日大変。やりたいことはできないけど、仕方ないし文句を言っても仕方ない。
- 親の介護で自分の時間がない。でも親も喜んでるし親孝行だと思っている。
- 遠距離恋愛もしくは不倫をしていてなかなか会えない。LINEで我慢している。でも仕方がない。
- 被災地でボランティアをしている。家のお手伝いをしている。いやいやではない。
- 逆さになってみたら(いつもと見方を変えてみたら)、新たな発見があった。
- 今の環境や状況を変えられないと思いこんで諦めている。
- 持病とうまく付き合っている。
- 厳しいトレーニングで自らを追い込んでいる。
などなど、あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。
2.逆位置はどうなる?
逆になると、吊るされている状態が本人的に納得いかず、文句を言ったり、暴れたり、もがいている状況です。
- 仕事がきついのに手当が悪く我慢できない。文句ばかり言っている。
- 会社をやめたいのだけどやめられない状況
- 子育ても介護も精神的に辛くって我慢できない。やめたいけどやめられない。
- 自分だけ我慢させられていると考えている。黙ってられない。
- 相手から無理な条件を出されて納得がいかない。
- 横やりや雑用が入って思うように仕事が進まない。
- もがけばもがくほど状況が悪くなっている。
などなど、 あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。
3.アドバイス
アドバイスとして出た時の読み方は、このカードの人物ようになりなさいというアドバイスになります。つまり今の環境や状況を受け入れましょうとカードは伝えています。
正位置なら、多少不満は合っても今は動かないほうがいいよ、相手のためになるのならやってあげよう、今の状況を受け入れよう、逆らわないで柔軟な対応をしよう!とカードは言っています。他には、見方(視点)を変えてみる=逆の視点から見てみましょうというアドバイスもあると思います。自分では足かせだと思っていることも、視点を変えてみれば、思い込みで案外そんな事もないかも知れません。
逆位置なら、逆位置のようになりなさいということです。まるっきり受け身ではなく、言うべきことは言うべきです、主体性を持ちましょうということでしょうか?痛みは伴うかも知れませんが、もがいてみるのも1つの手ですよとカードは言っています。