これからそれぞれのカードについて、描かれている状況を説明していくのですが、カードにはいろいろな「人」「モノ」「動物」「植物」「建築物」などが描かれています。また、すでに説明した「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル」も描かれています。見ているだけでも楽しいですよね。
これらはいろいろな象徴として描かれていますが、その意味を最初から全部覚える必要はありません。やりながら理解していけばいいと思います。とは言え、事前に知っておいたほうがいい基本的なことをここで説明したいと思います。
0.まずは見た通りが大事
兎にも角にも、まずはあなたが最初に目が行った絵柄、人物が重要です。そして、それがどんな状況に見えるか?です。カードが伝えたい事は案外単純なことも多いです。カードは78枚しかありませんから、それに一番近い状況を出してきた可能性があります。
例えば、近未来に「庭の草取りをしていますよ!」と伝えたかったとして、ペンタクルの7が出るかもしれません。近未来に「マッサージを受けに行くことになるよ!」ということ伝えたかった場合、ソードの10が出るかもしれません。
スート(ワンドとかカップとかの種類)の意味は確かに重要ですが、だからといってペンタクルのカードだからお金に関係した事という決めつけはしないでください。単純に絵に書いてある状況を伝えたかっただけの場合も少なくありません。
絵柄からスートを取り除いた絵をイメージしてみましょう。単純にその状況を伝えたい場合も結構ありますよ。
1.全体的な色合い
カードに使われている色はそのカードの状況や人物の気持ちと関連があります。見た感じ(印象)が大切です。
黄色が多く、カードが明るく温かみがあるように感じられれば、ポジティブで充実している状況や気持ちを表していますし、グレイが多く暗い感じだったり青っぽいイメージであれば、ネガティブで不安がある状況や気持ちを表しています。
このあたりは見た通りですので、同じ青でも明るい青であれば知的で聡明なイメージでいいですし、暗い青なら冷酷で冷たいイメージでいいでしょう。色はカードの状況を表すポイントになります。
2.背景や天候
背景もカードのイメージを決めるポイントになります。また、天候も同様です。どちらも そのカードの状況や人物の気持ちと関連があります。 色合いと同様、感じ取ってくれればいいです。雲の様子を見ると、雲行きが怪しいのか晴れそうなのかがわかりますし、波が立っていれば波乱があるかもしれないですし、気持ちもドキドキなのかもしれません。険しい山が描かれていれば、困難が待ち受けているかもしれません。
3.人物がいるカード
タロットカードには殆どの場合「人物」が描かれています。ちなみに「天使」や「悪魔」も人物っぽく見えますが、これは人物ではありません。「天使」や「悪魔」には羽が生えてますのでそこで区別できます。
カードに描かれている人物が1人の場合、その人物は「あなた」を表しています(自分占いの場合)
人物カードの場合のみ、今回の占いのテーマに関係の深い「関係者」の場合があります。
カードに描かれている人物が複数いる場合、その中のどれか一人が「あなた」になります。自分がどの人物なのか考えてみてください。
4.人物がいないカード
数は多くありませんが、人物がいないカードもあります。このカードは、あなたの周りの環境がどうなるのかを表している場合が多いです。風向きが変わるとか潮目が変わるみたいなことです。事前にこれが分かれば対応したり準備したりすることも可能になりますよね。
5.水は気持ちを表している
タロットには水が描かれているカードがたくさんあります。水はそこに描かれている人物の気持ちを表している場合が多いです。さざ波なら心がざわついている様子、波立っていたらドキドキしているかもしれません。微妙な描き具合を読み取ってみてください。
6.「このカードは悪いカード」と決めつけないこと
カードが表している状況が「いい状況」とか「悪い状況」とか決めつけてはいけません。
変化や失敗が「悪いこと」だと思っていませんか?変化がなければ進歩も成長もありません。
ネガティブが「悪いこと」だと思っていませんか?ネガティブを知らないと他人のネガティブはわかりません。
正しいことは「いいこと」だと思っていませんか?それが人を傷つけることもあります。
優しいことは「いいこと」だと思っていませんか?気持ちに流されすぎるとどうなるかわかりますよね。
ちょっと説教じみてきましたが、カードが伝えたいことは何なのか?をオープンな心で、フラットな気持ちで向き合うこと、これこそが最も大事なことなのではないかと思います。