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20.審判

20.審判
20.審判(逆位置)

審判のカードはあなたが天使から何らかの通知を受けていることを表しています。そして、ここに描かれている人物(天使に呼び起されている人たち)、これはあなたです。近未来や結果にこのカードが出ると、あなたは、近未来か最終結果として「この人物のようになっている」ということになります。

※このカードは非常にタロットではポイントになるカードなので、最後に詳しく書きました。

1.どんな状況?

審判のカードには天使が大きく描かれています。天使はあなたではありません。そしてその天使はラッパを吹いています。そのラッパを聞いてあなたが何らかの反応をしている様子が描かれています。ラッパは何らかの知らせであることは間違いありません。このラッパが一体何なのかがポイントになります。普通に考えれば、通知や連絡・アポだったりするわけですが、虫の知らせみたいな目に見えない気づきも含まれます。基本的に重要な通知です。また、何かのきっかけで今まで気が付かなかったことに気付かされる状況でもあります。

この通知がきっかけとなって物事が動き始めます。

日常あるあるシチュエーション

  • 誰かに言われた言葉で今まで気づかなかったことに気がつく。ハッとするようなこと。
  • 彼氏からLINEが来る。メールが来る。電話がくる。街で声をかけられる。
  • 合格通知や内定通知がくる。
  • SNSでいいね!やDMがたくさん来る
  • お世話になった人から久しぶりに連絡がくる。ばったり道で出会う。
  • 日常の中で起こった出来事と気にしていたことが結びついて、ハッとする。
  • 悩んでいたことや気になっていたことを解決するヒントを思いつく。
  • 忘れていたことを思い出す。なくしたものが見つかる。
  • 昔のことを思い出す。それをきっかけにやり直したり見直しをすることになる。
  • 目覚まし時計で目が覚める。セットしておいたタイマーが鳴る。

などなど、あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。

2.逆位置はどうなる?

逆になると、ラッパから音が出ていない状況です。つまり通知やヒントが来ない、もしくはラッパは鳴っているのに気がつかないということです。結果的に何も起こりません。今まで通りです。もしくは天使が逆さになると悪魔になりますので、悪い知らせや誘いが来るかもしれません。

もうひとつの見方として、天使のラッパがならないとあなたは箱の中から出て来れなくなります。つまり、過去の嫌な思い出などがフラッシュバックしてきたり、知られたくない、忘れたいような忌まわしいことが思い出されるつらい状況なのかもしれません。

  • 彼氏から何も連絡がこない。お誘いもない。
  • 悪い知らせが来た(不合格、見送りなど)
  • お客さんが来ない。ツイートしてもいいね!が付かない。広告を出しても反応がない。
  • 予定をすっかり忘れてしまう。ボケボケ状態。
  • 判断材料が少なく問題を先送りにする
  • 目覚まし時計をかけ忘れて寝坊する、誰も起こしてくれない。
  • 過去の嫌な思い出がフラッシュバックする。忘れたいことが思い出される。
  • 全てなかった事にしたい。

などなど、 あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。

3.アドバイス

アドバイスとして出た時の読み方は、このカードのようになりなさいというアドバイスになります。つまり天使からのメッセージを大事にしなさい、いいタイミングを教えてくれたんだよ!とカードは伝えています

正位置なら、このタイミングをいいきっかけにしましょう、ピンときたことを大切にしよう、このタイミングを逃さないで!ということです。

例えば久しぶりに連絡が来た友人と関わることで、あなたの転機がやってくるかもしれません。あるきっかけで昔のことを思い出したとしたら、そのことが今の悩みを解決するヒントになるかもしれません。

逆位置なら、逆の状況になりなさいということですので、きっかけがないのですから何もしないのが正解です。チャンスが来るまで待っていよう、現状維持でいいよ、今は判断せず検討を継続して!ということです。二度寝しちゃってください。

あとは、もし連絡や通知、ピンとくることがあっても反応しないで!と言っています。その通知は悪魔からの通知だからです。スルーしましょう!

4.審判のカードを深掘りしてみる

ますこのカード、「審判(ジャッジメント)」という名前からしてわかりにくいと思っています。ホロが名前をつけるなら「!」ですね。今まで気が付かなかったことに突然気がつく、ずっと悩んでいたことを人から言われた一言でハッと気がついてあっさり解決した時のようなビックリ感、「あ!そういうことだったのか!!」というカードです。

人はみな、それぞれのフィルターを通して世の中を見ています。例えば、あなたが見ている世界とBさんが見ている世界は同じなのですが認識が違うのです。

具体的な例でいうと、同じ場所(部屋)に行った後にこう問いかけます。

「今この部屋の中に緑のものはいくつありましたか?」

10人いれば10人違う答えが返ってくるでしょう。

人間は何かを認識する際、すべての情報を処理しません。その人の興味があること、重要だと思うことだけ処理して記憶に留めます。これがフィルターです。フィルターは無意識に行われ、それは生まれてからの環境や体験で決まっていきます。

よって、あなたが見えなかった物事を別の人が見えていることは当然ありますよね。あなたの見えているものがいつも正であるとは限らないということです。この「認識フィルター」は、みなさんがそれぞれ持っている「思い込み」とも言えるものです。そしてそれは、自分自身で変えていくことが難しいものでもあります。本を読んで知識を深めたところで結局自分の認識フィルターを通しての認識になるわけですから。

以上の事を踏まえて審判のカードを見直してみます。天使が吹いているラッパのメッセージは、あなたの認識フィルターではいつも除外されていて気が付かないことを他人から言われてハッと気がついたという状況なのです。

ハッと気がついた様子を棺桶から目覚めた人間(あなた)で表現しているのです。それはまるで無意識の領域(今まで気が付かなかった事柄)にあったものが顕在意識の領域に現れてきた様子(気が付いたということ)とも言えます。

あなたの認識フィルターが変化したとも言えますね。ジョハリの窓で言えば「自分の知らない自分に気づいた」とも言えます。

認知行動療法の考え方は、このなかなか変わらない認知を変えることで、気持ちや行動も変わっていくという考え方です。そういう意味で審判のカードは、ハッと気が付くことで今までと大きく気持ちや行動が変わっていくターニングポイントを表しているとも言えそうです。

ということは、逆位置になるとどうなるかと言うと、天使はラッパを吹いているのにも関わらず、相変わらずあなたの認識フィルターによって除外されてしまい聞こえない状況ということです。なので、あなたの気持ちも行動も今まで通り何も変わりません。せっかくのチャンスを逃してしまっている状況です。

自分と同じ考えの集団にずっといると居心地は良いです。違った考えの人の意見を排除したり聞かないで(聞こえないで)いる状況が逆位置。ホント逆になると悪魔のカードに近づきますねえ。

審判のカードは、世界のカードに行くための最終プロセスを表しているのかもしれません。すごろくで言うと上がりに行くための一歩手前ですが、逆位置になると悪魔の状態に戻って5個戻るということでしょう。