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21.世界

21.世界
21.世界(逆位置)

世界は大アルカナの最後のカードです。物事が完成した時、完了した時の状況を表しています。そして、ここに描かれている人物、これはあなたです。近未来や結果にこのカードが出ると、あなたは、近未来か最終結果として「この人物のようになっている」ということになります。

1.どんな状況?

世界のカードには真ん中に1人人物が描かれていますが、まわりに(4隅に)人間や動物や鳥が描かれています。そしてあなたは真ん中でワンドの棒を2本持って踊っています。あなたはこの世界の真ん中にいて、世界をコントロールしている、言うなればコンダクターです。バンドで言えば、周りにいる動物たちがベースやギターやドラムやキーボード、そしてあなたがヴォーカルです。みんなが一体となることで音楽が完成するという状況です。そしてイメージ的には、アンコールの最後の曲を歌っている状況です。最高潮の状態です。

世界のカードは1つのことが完結する時の状況や世界が一つになった状況を表します。世界が一つになるということは、個々の持っている境界がなくなるということです。世界の存在している年齢、性別、学歴、国籍、思想、宗教、国境、敵・味方みたいな線引がなくなり、コミュニティや社会が融合して1つの生命体になる=ボーダレスな世界(融合した世界)とも言えます。

ちなみにこのカードに書かれている人物はボーダレスな人物です。いわゆる両性。性別のない人なのです。もちろんカードの言いたいことは、見える区別だけではなく見えない区別(考え方や気持ち)もボーダレスになることです。

それは愚者(0)の状態と一見見ているようにも思われます。違いはおそらく何もなくってボーダレスな状態と、多くの人やコミュニティや考え方がある中でのボーダレスの状態の違いだと思います。

日常あるあるシチュエーション

  • 意中の彼氏とゴールインすることになる
  • 学園祭や学校行事でみんなで作り上げたものが完成する
  • スポーツで戦ったあと、敵味方関係なくお互いをたたえている状況
  • チームでやってきたプロジェクトが終わって打ち上げをしている。
  • 公演やライブツアーやイベントが終わる、アニメが完成する。みんなでハイタッチしている状況。
  • すべてのパートが完璧な状態で完成する。みんなの努力が1つの結果を出す。
  • 関係者全員が満足する結果を出している。ハッピーエンド。
  • YouTubeなどで世界から注目を浴びている。バズる。

などなど、あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。

2.逆位置はどうなる?

逆になると、みんなが集まっているんだけど、まだ1つになれない状況です。バンドで言えば、あなたも含めそれぞれのパートの完成度が低くて「いい音」が出せていない状況です。何か大事なものが足りていない、今まとめるにはバラバラで中途半端です。システム開発で言えば、結合試験をするにはまだ各モジュールの完成度が低くてテストをやっても意味がない状況です。なので各自で練習や検討、熟成、品質アップが必要な状況です。

あとは、世界はみんながハッピーになるカードです。逆位置だと自分だけハッピーになっている状況かもしれません。そうなると一体感もありませんし、周りから煙たがれるかもしれません。一人集団の中で浮いてしまいそうです。わがままなボーカルが1人いるバンドみたいですね。

  • みんなが満足するにはまだ完成度が低い状況。まとまるには時期尚早。
  • チームとして足並みがそろわない。中途半端な状態。一体感がない。
  • 彼氏とぎくしゃくしている。盛り上がらない。2人でいても距離を感じる。満たされない。
  • 中心になってまとめる人がいない。あなたが頼りなくてまとまらない。
  • 自分だけ仲間外れになっている。アウェイ感がある。

などなど、 あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。

3.アドバイス

アドバイスとして出た時の読み方は、このカードのようになりなさいというアドバイスになります。つまり材料はそろっているので、境界線や区別を排除して1つになろう、みんなで協力して成し遂げよう!有終の美を迎えよう!とカードは伝えています。

正位置なら、一つになろう、一緒に完成・ゴールをめざそう、お互いがハッピーになることを目指そう、さらなる高みを目指そう=今より活動範囲を広げてみようということです。

逆位置なら、まだ、有終の美を目指すには材料が足りなかったり不完全ですよということです。まずは自分のパートの完成度を上げよう、継続してスキルアップしよう、あまり手を広げすぎないで!ということです。完成を焦って質を下げてはだめです、手を広げないで質の向上に注力してください、一つになるのはそのあとですよ!とカードは伝えています。