タロットには正位置、逆位置があることについてはこちらで簡単に説明しました。逆位置になるとどんな意味(解釈)になるのかは、カードによって異なりますが、基本的には「正位置」の状況ができなくなる状態になります。
とは言え、やっぱり逆位置の状況ってイメージしづらいですよね。ホロも絵柄が逆さになっていると、イメージが伝わってこないことも結構あったりします。ですので、ここでは逆位置について深掘りしてみたいと思います。
1.まずは正位置の状況をきちんとイメージできることが大事
逆位置の状況がイメージできない場合、まずは基本の状況に戻りましょう。つまり正位置の状況をきちんとイメージすることです。逆位置だけキーワードで覚えてもそこからイメージは膨らみません。
2.逆位置は、正位置の状況から外れている状況をイメージする
正位置の状況がきちんとイメージできたら、逆位置は「正位置」の状況ができなくなっていると解釈します。では、「正位置の状況ができなくなっている」とはどういうことでしょうか?
カードによって違いはありますが、おおむね次のどちらかです。
- 正位置の状況が極端に強調される(過剰にプラスになる)
- 正位置の状況ができない(過少にマイナスになる)
大抵の場合は1の方になります。正位置の状況がもっと極端に出てしまったことで、トラブルを起こすパターンでしょうか?コントロールができていない状態ともいえますね。
例えば○○をしたい!という時にその思いが強すぎると逆にそれができなくなったりします。好きな男性にグイグイ行き過ぎて逃げられるパターン、リーダーになりたいがゆえに強引にやりすぎてチームの和を乱す、断舎離しすぎて大事なものまで捨ててしまう、自由すぎて空気が読めない、思いやりがありすぎて尽くしすぎるなどなど…
一方2の場合は、「正位置のようになりたいんだけどできない」ということです。ほとんどのカードは人物が描かれてますので、言い換えれば、「カードに書かれている人物のようになりたい、行動したいんだけどできない状況」ということになりますね。
魔術師なら、魔術師のようになりたいんだけどできない、隠者なら隠者のようになりたいんだけどできない、悪魔も一緒で悪魔になりたいんだけどできないということです。
4つのスート別に考えてみるとわかりやすいと思います。
3.ワンドの場合
ワンドは人間の持っているやる気やバイタリティなどを示す象徴ですので、逆になった場合は次のどちらかになります。
- 過剰にプラスになる=意欲があり過ぎて暴走する、人に迷惑をかける、自分勝手度が増す、頭に血が上る、血圧が上がる
- 過少にマイナスになる=元気がない、やる気・意欲がない、萎える、動きが止まる、活動停止
4.カップの場合
カップは、人間の気持ちを表しますので、逆になった場合は次のどちらかになります。
- 過剰にプラスになる=気持ちが濁る、悪い感情が働く(妬み、嫉妬、傲慢、僻みなどの負の感情)、誇大妄想する
- 過少にマイナスになる=感情が無くなる、飽きる、気持ちが離れる、冷める、頼りなくなる
5.ソードの場合
ソードは、人間の知性や理性、言葉を表しますので、逆になった場合は次のどちらかになります。
- 過剰にプラスになる=言葉で相手を傷つける、強引な判断をする、権力を振りかざす、悪知恵を使う、ずる賢くなる
- 過少にマイナスになる=剣を使わない、判断しない、柔軟性がない、論理的ではない
6.ペンタクルの場合
ペンタクルは、目に見える成果や結果、モノやお金を表しますので、逆になった場合は次のどちらかになります。
- 過剰にプラスになる=持っていることが負担、物が多すぎて管理できていない、余計なお世話やおせっかいをする、メタボになる
- 過少にマイナスになる=物やお金がなくなる、減る、ポジションが下がる、成果や結果が出ない、価値が無くなる