ペンタクルの10には、三世代の家族が一緒にいる様子が描かれています。そして、ここに描かれている人物のどれかがあなたです。近未来や結果にこのカードが出ると、あなたは、近未来か最終結果として「この人物のようになっている」ということになります。
10は数札の中で最後の札なので、正位置の場合この人物は、結果的に自分の欲しい物が手に入った状況だと考えられます。
1.どんな状況?
このカードには人物が4人描かれていますね。リタイヤした感じの年配の男性、夫婦、そしてその子供です。さらに2匹のペット、そして大きな家。ペンタクルはお金や物や地位を表しますので、それらが全部描かれている状況です。つまり、目に見える価値あるものは一通り手に入れた状況です。カップの10と似ていますが、カップは心が満たされています。ただ、貧乏かもしれません。一方、このカードは物で満たされています。ただ、心はどうなのかはわかりません。
日常あるあるシチュエーション
- あなたやあなたの家族が資産を持っている状況。お金持ち、資産家、地主、一定以上の地位にある。
- ものには不自由しない生活をしている。
- 三世代で住んでいる。親と同居している。
- 家族団らんしている。友人や親戚を呼んでホームパーティをしている。
- 冠婚葬祭(結婚式やお祝いごと、法事など)で家族が集っている。
- 実家に家族が集まる。お盆や正月の光景。
- 先祖代々の家で暮らしている。家は結構古いかも?
などなど、あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。
2.逆位置はどうなる?
逆になると、資産があることによるデメリットのほうが強調される状況です。物は必ず古くなります。人は年を取ります。放っておくと壊れたり腐ったりして使えなくなります。家を持っていれば修繕が必要になります。逆の場合は、持っているものや資格が古くなって使えなくなったり価値が下がってしまう状況です。そして、それを維持するためにいろんなコスト(お金や時間)がかかっている状況です。負の遺産になっているともいえますね。
- 大きな家を維持するのが大変、そろそろ修繕しないといけない状況
- あなたの家が物で溢れかえってしまっている。もう使えないものもたくさんある。
- 価値のあるものがたくさんあり、セキュリティにもお金をかけないといけない状況
- 家庭内のいろんな問題が表面化する。子育て、親の介護、相続問題など。
- 家訓のようなものがあり、そのしがらみから逃げられない。
- 不動産などの税金の負担が馬鹿にならない。
- 古い企業体質のため、時代の変化に柔軟に対応できない会社
- 成人病で薬を飲んでいる。メタボ。
- 相続したけど処分に困っている家がある。管理に手がかかる。
などなど、 あなたがカードを見て思いつくことは全て正解です。
3.アドバイス
アドバイスとして出た時の読み方は、このカードのようになりなさいというアドバイスになります。家族を大切に!家族みんなで助け合おう!家族を守って!とカードは伝えています。
正位置なら、今持っているものを大切にする、伝統や形式を重んじること、お互いに支え合っていくことです。入院したら付きそう、子供の送り迎えをする/してもらう、お金の援助をする/してもらうなど、今持っているリソースを活用しましょう。持っているということはアドバンテージです。捨てないで大事に引き継いていきましょう。
逆位置なら、負の遺産をきちんと管理しなさいということです。手放してしまうという選択もありますが、このカードはそうしろとは言ってませんね。古くなったら修繕する、たとえ重荷でも先祖代々のやり方を変えない、家やお墓、仏壇などを継承し守っていくことが重要だと言っています。もう捨てようかなと思う知識やスキルも磨き直して使いましょう。たとえ負の遺産であっても、ちゃんとメンテして使い続けてください。まだまだ使えますよ。